マジで恋する10秒前!?

あたしの知らない、あたし

「音彩・・・おいで」


ママが手招きをして、連れてこられたのは・・・。




「DVD?――――何これ....」



大きなテレビの前だった。




徐にママが一本のDVDをレコーダに入れ、再生した。



「ここに来て...ちゃんと見なさい。どれも、本当の音彩だから」



ママが座っていた場所をポンポンッと床を叩き、あたしは座った。




絨毯を、ぎゅっと握って・・・―――――ゆっくりと瞳を開ける。






その中はキラキラと輝いていて




今の、あたしと正反対な空気に包まれているようだった。




あたりは暗く、でも所々...キラキラと光っている。





あたしは・・・知ってる――――?






この・・・懐かしい感じを....
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