マジで恋する10秒前!?
あたしのライブ。



でも、本当は....



“流雅に、あたしの想いを伝えるための唄のラブレター”



もう一人の“あたし”は、いっぱいいっぱい流雅とお仕事してたんだろうな...



ちょっと、羨ましいかも。



少しだけ頬を緩ませて、窓を見た。



雲の中にいる飛行機は、もくもくと窓を覆いかぶさってる。


白くてふわふわしてる....




そんな歌を、流雅に届けたい。




あっ!


とっさに鞄の中にある音楽プレイヤーに手を伸ばす。



ママがくれたんだ、“音彩の歌が全部入ってるから”って渡してくれた。



そっと耳にやって、ボタンを押す。
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