マジで恋する10秒前!?
すぅっと静かに深呼吸。


流雅・・・―――――聴いててね。



「夜空の星になった、あなたに」


このタイトルも、一生懸命考えた。どうやったら、一番に伝わるか。伝えれるか。



―――頑張れっあたし!



静かに流れるように曲が始まって、淡いライトがあたしを照らす。




『生きてるだけで精一杯だった、あたしに。あなたは、そっと魔法をかけた。


あたしの生きる意味を、輝ける場所を教えてくれた。


でも、あなたはもういない。


あたしの中でキラキラと永遠に消えること無い輝きをもった、夜空の星に―――。』




サビが一番緊張する。


何回も練習して、だけど――――いつも失敗する。




でも、今なら・・・大丈夫。


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