─仮面─偽りの微笑み

「でも…もう少しお勉強した方がいいかな?」



「へっ?」



不思議顔のあたしに口付けると、彼はまた甘い刺激を与え続けた。



「美麗ちゃんが辛いからね」



「あっ…あ…んん…もっ…だめっ…やあっ」



幾度となく押し寄せる快感で、あたしの意識は朦朧としていた。



「そろそろいいかな…俺も限界」



覆い被さった修一が「いい?」と、美麗に囁く。



頷いた美麗だったが、快感に微睡み何が"いい?"なのか解らず、ただ反射的に頷いただけだった。



未だふわふわと漂っていた美麗だったが、不意に訪れた"痛み"に一瞬にして現実に引き戻されてしまった。



「…いっ……つっ!!」



「ごめん、大丈夫?辛いなら止める?」



離れようとした修一の首に腕を回し、「やっ!」としがみつく。



「平気…離れないで」



「ん…わかった」



そう言って修一は、ゆっくりと腰を沈めていった。
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