刑事の秘めごと~仮面編~


「お前、後何分くらいでこっち着くんだよ」

「まだ家だ阿呆!!」

「あ?さっさとしやがれ!!」

―ガチャン

お、開いた!!
ったく…電話しながらだと片手しか使えねーんだよ!!
察しろよ灰め!!


「うっせーな!!電話来たの今さっきだってのにそんなずぐそっち行けるわけねー…」


携帯を片手に、扉を開けた瞬間ー…。


―ゴンッ

「…うぐっ!?」

―ドスッ


頭に鈍い衝撃が走った。そのまま玄関に倒れ込む。


「…うっ…な…んだ…」


何が起こったのか分からない。気付いたら床に頬がついていた。




< 115 / 222 >

この作品をシェア

pagetop