刑事の秘めごと~仮面編~

仮面舞踏会



「さーてと、本題に入る」


あの家を出て、あたし達特捜メンバーは署へと戻った。


逃げた永山を捕まえる為だ。特捜メンバー全員が現場にいながら取り逃がした犯人…。


絶対見つけてやらなきゃ特捜の名が廃る。


…藤井の事もあるしな。あいつの事助けてやらねぇと…。


それに…個人的にあいつに言わなきゃいけない事もあるしな。


「永山はあの永山財閥の御曹司だ。そして明日の午前0時、永山財閥主催の仮面舞踏会が開かれるらしい。何でも、普通の舞踏会では無いのは確かだ…」


仮面舞踏会……。リーダーの言う通り、普通の舞踏会では無いだろうし…。


あのイカレ野郎が主催した舞踏会なんて事件が絡んでるに違いない。


「永山財閥のセキュリティも頑丈だ。分かった事と言えば、この舞踏会は週に1度のペースで行われている」


凍海はそのデータをあたし達に見せた。


週に1度…舞踏会ってそんなにいっぱいやるものなのか?


「この舞踏会、会員制なんですよ。会場は永山財閥の所有しているホテル地下です。警備は厳重で、入場の際、会員証を掲示する必要があるみたいです」


ミノは会員証のコピーをあたし達に配っていく。


顔写真やどこの企業の人間かも記載されている。そこまで厳重にするくらいだ、何かやらかしてるに違いない。




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