それが恋だと知ったから。

-side sara-

「…ッ…らっ!…さら!」



私を呼ぶ大きな声で目を覚まし、
私はすぐに起き上がる。



目の前にはいるはずのない雛乃が、
笑顔で立っていた。



「何でいるの?」



「今日はね一緒に行きたいところがあるの!」



そう言った雛乃の目は、
キラキラしていた。



いつもと雰囲気が違う雛乃に、
違和感を覚える。



「どこ行くの?」



静かに聞いた私に雛乃はまた、
照れ笑いをした。




「実はね…




好きな人に会いに行くの!」
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