黒猫*溺愛シンドローム



「……はっ?“つき合ってる”?誰と誰が?」


「俺と、浅海さん?」


「はいっ?」



目をまん丸にして俺を見ている彼女は、“根本的な”噂をまだ知らないみたいだ。



「だから、気にしなくて大丈夫だよ?」



にっこり微笑みかけて、
俺はそっと彼女の身体を引き寄せた。


そして……



「……っ」



さっきの続き。

真っ白な首筋に、ガブリとひと噛み?



「痛っ……」



顔を歪める彼女の頬に、やさしいキスを落としつつ、



「ついちゃった。」



くっきり浮き出た紅い跡を指でなぞった。


なんだかすごい満足感。

俺のもの、って感じ?



「……もう、嫌。」



力なく項垂れる彼女を腕の中に引き寄せて、俺はぎゅっと抱きしめた。







明日になったら……


“嘘”と“噂”が結びついて、

ものすごい効果を生み出してくれるに違いない。




それが“真”になる日も、


そう遠くはない……よね?


< 130 / 310 >

この作品をシェア

pagetop