愛なんて知らない Ⅲ
『お姉さん』
悠希の隣りに幼い私が現れた
(相変わらず冷めたような
感情の無い目をしてるなぁ・・・・)
『もうやめよう?
見るのも関わるのもやめよう?
表の世界にいても辛いだけ』
(うん)
『もう大切な人から離れよう?
そうすれば辛くないし悲しくないよ』
私はただ幼い自分を見ていた
『全てを拒絶しようよ
1人でいれば傷つかなくてすむ
もう、いいよ・・・・やめよう』
そう言って私に手を伸ばす