年上の彼氏と年下の彼女


「夜、遅くにごめん。寝てた?」




『ううん、起きてたよ』



「そっか、あのさ…?」


『何?』


「俺と…」


『……』

「付き合って?」


『…………』


「優架…?」

『本気…?』

「本気。」

『なんで、私なの?』

「好きだから」

『どこが?』

「優しいところ、可愛いところ、女の子らしいところ、笑顔が可愛いところ、声が優しいところが好き。」


『声が優しい?』

「うん、なんか優しい感じ。」


『意味わかんない(笑)』

「いいよー、じゃー。で返事は?」


『私たちって住みも違うし、』

「うん」

『歳も6歳離れてるし』

「うん」

『きっと、釣り合わないところもたくさんある』


「そうかもね」


『けど、きっと』

「…」

『私たちなら大丈夫だと思う』

「乗り越えよ」

『遠距離なんて私にはキツいかも。ちゃんと付き合うの初めてだし』


「そうなんだ?」


『でも私、大希と付き合う。』

「え?…本当っ!?空耳じゃない!?」

『本当だよ♪嬉しかった。』

「え?」

『私も好きだったから』


「…まじ?」

『つい、最近だけどね』

「そっか。」

『うん♪とりあえず今日は寝るね』

「わかった。また後でね」

『うん、また後で』

「おやすみ」

『おやすみ』


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