虹色の三日間

「ま、まぁな。にしても、山本梓って本当に可愛いよなぁ。純粋で飾らなくて素直で。」


相当デレデレしながら言っていると思う。顔がまだ熱い。宏樹がますます気持ち悪そうな顔をしたあと、真顔になった。


「…山本って意外とお前が思ってるような子じゃないかもしれないぞ」

「え?」

「お!もう俺んちだ!さっきの一言は忘れてくれ。明日詳しく聞かせろよな。」


そう言って、宏樹は自分の家に駆け込んだ。山本梓の家と近くて羨ましい。俺は、宏樹の一言なんてすぐに忘れていた。頭の中は、彼女のことでいっぱいだった。

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