虹色の三日間

三日目



「裕紀君!おっはよ~!」


学校に行き、宏樹が俺を見るなりニヤニヤ挨拶してくる。何故か、周りにいるやるらもニヤニヤしているような気がする。


「宮城!お前、山本とできたんだろ?これから遠距離なのに大変だなぁ。」

「本当、本当!ってか好きだったこと何で教えてくれなかったんだよ!」


男子数人に囲まれて茶化された。ってゆーか……。


「まだ告白もしてないんですけど!何で好きなの知ってんの?」

「え!?宏樹が言ってたから、てっきり…。」


宏樹を睨む。少しビクッとして頭をかきながら申し訳なさそうにしている。


「いや、えっと。お前、出てから帰ってくるまですげぇ時間たってたし、山本と一緒にボックス帰ってきたし。そのあと何聞いても上の空だったし。てっきり…。」


…俺も悪かったのかもしれない。あの一言を聞いたあとずっと頭が真っ白だった。宏樹と会話した覚えはない。


「…とりあえず、俺は今日告白するんだ。」

「おぉ!」


周りにいた男子が盛り上がる。教室にいる何人かが興味津々な目でこっちを見ている。だって、チャンスは今日しかない。メールで告白なんてまっぴらごめんだ。俺は面と向かって言うんだ。

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