【【リセット】】
もしあの子が生きていたとしても、私はあの子に会いに行ける程に成長しているだろうか?


たとえ間に合ったとしても、あの子に私は分からないだろう。


私は今、失ったものの大きさを理解した。


いや。


捨ててきたもののがどれだけ大切で、捨ててはいけないものだったのか気がついた。


自分がどれだけ身勝手で、


自分がどれだけ傲慢で、


自分がどれだけ、


いい加減に生きてきたのかに気がついた。


いや。


まともに生きてすらいなかったのかもしれない。


100年はあまりにも短すぎたのだ。


そう。


必死に生きてさえ長いようで短いこの年数を、


私は。


オレンジの花が近付いてきた。


ああ、私は。
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