ダイヤの原石
もぉ・・・・・・・・いや・・・・・・・・・


グイッと下に向けて髪を引っ張られ、口の中の液体が全てでた。



「ガホッ・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・」

口からでている唾液を手で拭い、愛莉を睨みつけた。


だが、愛莉は顔の表情一つ変えず、次は顔を洗いましょ~う!と不気味な笑顔でそう言った。


髪を持たれたまま、また愛莉のほうへ引き寄せられる。

すると突然目の前が真っ暗になり、ゴシゴシと顔を擦られている感覚がした。


その雑巾が動くごとにざらざらするので気持ちが悪い。

「やめ・・・・・・やめて・・・!・・・やめて・・・よ!!」


愛莉の手を払いのけ、ドアの前にいる道穂の隙をつき、ドアを勢いよく開け、廊下を走り、階段を駆け下り、職員用のトイレに入っていった。



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