一生恋愛




残された俺と真由。




酸素マスクをしている真由は弱々しくて、過去の真由を思い出させる。






「くそっ!!」


バンッと壁を叩く。

八つ当たりだと頭では分かってても、体は勝手に壁を殴っていた。





真由…

もう一度でいいから、

目を開けてくれよ…。



真由……




俺は壁を向きながら、意識のない真由に見られないよう静かに泣いた――








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