一生恋愛


「504号室です。」





「…っス。」


軽く礼を言って、いっきに階段を駆け上がる。






そして、"川村真由様"と書かれた札の前まで来た。




一呼吸おき、ドアを開ける。





するとそこには、酸素マスクをした、青白い顔の真由が横たわっていた。




その姿はすごく綺麗。


でも、綺麗すぎて怖い。




そんな矛盾した考えの中、俺は真由に近付いた。








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