私の初恋
「香穂、はじめまして。おにいちゃんの
和です(笑)和って呼んでね。」
ドキンッ・・・・・・・・・
私の心臓が大きく高鳴った・・・・。
これが私の中学2年生、人生初めての初恋でした。
そう確信した。次の瞬間・・・。
ギュっ
和が私を抱きしめていた・・。
「ごめんね・・・・こわかったよね・・・
ごめんね・・・。僕が、僕が香穂を・・・・・・・
守りますから・・・・・・。守りますから・・・」
和は私を抱きしめながらそう静かに優しくささやいた。
「和・・・・・・。」
初めて名前を呼んだ。
私を抱きしめる和の手が強くなった・・・
嬉しかったけど、限界があった。
「かっ・・・ずっ・・・くっ苦しい・・・」
私は和の背中をポンポンとたたき合図した。
「あっ・・・・ごめん・・・」
和はすぐにそう言って離してくれた。
・・・・・・・・・・・
沈黙が続く・・・。
和の顔をよくみることができた。
すごくかっこよかった。いつもテレビでみている顔が
わたしの目の前にある・・・
「ご飯よーーーーーーーーーー」
1階から母の声がした。
「はっはぁーい」
私は返事をしてすぐさま1階へ下りていった。

