リフレイン〜2nd Season〜
「侮辱なんかしてねぇだろ。ほら、帰ろうぜ?怪我も治ってないじゃんか…」
朱里の服からはみ出た包帯を見て言った。
「もしかしたら〜…あたしがSPとかやってたから離れていっちゃったのかなぁー。」
俺はその言葉にピタリと動きを止める。
「離れていっちゃった…って?」
「ん?決まってんじゃない。彼氏よ、か・れ・し!!」
朱里は残っていたブランデーを、イッキに飲み干した。
「おい、朱里……」
「もういいの!」
朱里はいきなりバン!とグラスをテーブルに置いた。
「あたしが悪いんだもん。仕事ばっかで会えなくて…彼を不安にさせて。どっちにしろあたしが普通の男と付き合うなんて、ありえない話だったのよ」
「…………………」
朱里は…まだ好きなんだろうか。
元カレのことが。
酒に酔って、こんなことを口走るくらいだ。
まだ気はあるんだろうな…。
「あ〜足りない。ぜんっぜん足りない!マスター!ジントニック一杯!!」
「はぁ!?まだ飲むのかよ!」
「当たり前でしょ。1人じゃ帰れないから、あんた呼んだんだもん」
朱里は俺を横目で見て言った。