リフレイン〜2nd Season〜

「…そうなんですか…?でも…」




「まぁいいのよ!この話はおしまいね!」




留架さんはパンパンと手をならした。




……留架さん…。




あたしは留架さんを見た。




あたしね、気付いてたんだ。




留架さんがたまに凄く寂しそうな顔をするの。




あたしには潤がいて…寂しいことはない。




けど…留架さんは違う。




仕事で忙しく、家庭を省みない父親。




行方をくらませた母親。




兄弟はいない。




警護計画書を見て、初めはびっくりしたから。




竜崎総理は今、国会やら何やらでかなり忙しい。




だから1係も留架さんにまで手が回らないんだろうし。




救ってあげたい。




心からそう思う。




「留架さんっ!明日はどこでも付き合いますよ!遠慮せずに連れ回しちゃって下さいね♪」




「そうっすね!留架さんみたいな美人ならどこでも…ってぇ!」




あたしは健太の頭をベシッ!と叩いた。




ったく…コイツは(笑)




「ふふっ。そうさせてもらうわ。明日はよろしく頼むわよ」




留架さんはニッと笑った。




ホッ。
良かった♪




いつもどーりの留架さんに戻った。




< 65 / 271 >

この作品をシェア

pagetop