複雑家庭〜私は今日も、幸せです〜【完】
翌日、義母親と告別式に出て、「用があるから」と別れ、バイトを始めた時から貯めてた分を含めた貯金を全て下ろし、私はお客だった人たち会いに行き、総額は払えなかったけど、10万ずつ返した。

最後はお得意様だった八代ーヤシローさん。

おじさんで、早くに奥さんを亡くし、子供もいない、言い方は悪いが寂しい人。

私は八代さんには20万、用意した。

八代さんはまだ40代。

また新しい人生があるだろう。

私みたいな人にハマったらダメな人。



「総務課の八代課長をお願いします」



「ご関係は?」



「……姪です」



私は「正面のカフェに居ます」と言い残し、受付の人に頭を下げて、会社を出た。
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