ツンデレのお二人さまⅡ


「なんでそんなにモテるわけ?」


「知らん。少なくとも俺のかっこよさに気づくのは
お前が一番遅かったんじゃね?」





んな!?

どこまで自信家なんだ…。




ここで志穂の言葉がよみがえる。




『嫉妬とかなんとかいうなら、試してみれば?』


『試す?』




試すってなんなのよって思いながら志穂に聞くと



志穂は小悪魔全開だった。




『わざと室井君の前で男子と話すのよ。』



わざと……??



『そしたらまぁ嫉妬ってやつがわかるんじゃない?』





ん〜〜…。


あのばかが嫉妬ねぇ?




半信半疑だったあたしに
志穂は


『やってみればいいじゃん。まぁ室井君が嫉妬するかどうかなんて目に見えてるけど』




目に見えるぐらい嫉妬しなさそうならそんなこと

する必要ないのに。




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