はつこい
「お前のことがすきだ」


『バイバイ』の為に上げていた手も、
笑顔もそのままに、
私は固まってしまいました。

驚きのあまりに。


「これからもこうしてふたりで出かけたりしたい。」


恭ちゃんがあまりにまっすぐ私をみつめるので、
恥ずかしくて顔をそらしたくなりました。
けれど、顔をそらせば恭ちゃんの誠意に対して、
あまりに失礼だと思い、
彼の目をじっとみつめ返しながら、
聞いていました。


「ふたりでいてほしいんだ。
ずっと。」


恭ちゃんの真剣な瞳をみながら、
私はあの春の、
彼の瞳をふと思い出しました。
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