AL†CE!



「佐藤」



突然、誰かに声をかけられた。



あたりを見回して目に飛び込んできたジャージの青年には
見覚えがあった。



「板倉?なんでお前がここにいんだよ」


明星学園で、
功と同じく1年スタメンの板倉真也だった。


整った綺麗なその顔は
俗に云うイケメンだ。


「おたくの彼女と事故ったの、
俺の兄貴なんだ」


真也はすまなそうな顔で
ペコリと頭を下げた。



< 135 / 159 >

この作品をシェア

pagetop