AL†CE!
「あぁ紗和、おはよ」
いつも通り、佐柚はにっこり笑う。
その笑顔を見て、紗和はため息をついた。
「も~、何よ佐柚、どうしたの?」
紗和の心配そうな顔を見て、佐柚は心が痛んだ。
「ちょっと気分転換だよ」
そう言いながら
紗和の目をじっと見つめると、
紗和には佐柚の言いたいことが伝わったらしく、
それ以上は何も言わなかった。
紗和にはあとで、全部話そう
佐柚は1人拳を握りしめ、席についた。