震度x
次に、私が歩く側の歩道の左にあった、砂利を敷いただけの簡単な駐車場を見た。

そこは陥没していた。


その先にあるカラオケには、自転車や自動車が数台止まっていた。

あんな時間にカラオケやってた人なんていたんだなぁ、と不思議に思った。



そしてまた暫くすると交差点が現れる。

ここが家に帰る為に渡れる最後の交差点。


偶然にも、反対側からこっち側に渡ってくる自転車があった。

車は多いけど、「お、これはチャンスだ!」と私は確信した。


自転車が渡り出したのと同時に、車の流れが切れたので、急いで走って渡った。

全速力に近い走りで。


やっと右に行けた、とひと安心した。

そのまま真っ直ぐ進んでいく。



今度は車があまり通らない道だから、少し行ったところで左側に渡った。


家がどうなっていてもいい。


今考えると大げさだけれど、そう思って早く足を進めた。



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