震度x
ラジオを聞いていると、私の学校にはまだ帰っていない人が500人以上いるとのことだった。

半分以上が帰れてなかったなんて、考えもしなかった。


私みたいに学校から家が歩いて帰れる人は少ないことを知った。


他の学校にも、多くの生徒が残っているようだった。



二人の友達からメールが来た。

一人は同じクラスの子、もう一人は他校の子だった。


同じクラスの子は、いつもテンションが高いから、それは変わらなかった。


でも他校の子は、気持ち悪いとか、怖いとか言っていた。

「大丈夫だよ」とメールを返し、お互いに励まし合った。



暫く話してから、寝ようか、ということになった。


起きていても、暗くて何もできないから。


ろうそくの灯を消し、懐中電灯をつけっぱなしにして、私達は寝た。


9時近くとか8時半とか、そのぐらいだったと思う。

普段はまだまだ起きている時間。


だからか、全然寝られなかった。



< 39 / 43 >

この作品をシェア

pagetop