Last Love
電車に乗るとか、そんなのあたし達には出来ない。
…誰もいない道を、ただ2人で歩くことしか。
だけどね。
爽麻が、それでいいって言ってくれるの。
あたしって、本当に幸せ者だよね。
「もうすぐ着くぞ」
爽麻がそう呟いたから、わくわくする。
夜の海って、ほんと久しぶりなんだよね…。
そこに好きな人と行く日が来るなんて、思ってもみなかった。
そんなことを考えてると、海が見えてきた。
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