最初最後彼氏!
幸せは自分で掴むもの
「落ち着いたか?」

「うん。もう平気。」

少しの間、翔平の胸を借りて泣いてしまった。

明日、目腫れるかもなぁ・・・。

帰ったら冷やさないと。

「お前、まだ好きなんだろ?あいつのこと。」

「・・・うん。」

「なら、俺が言えることはひとつだけだ。」

翔平が真剣な顔であたしの目を見てくる。

「この先、奈美がどうするのかは奈美の自由だ。
 お前が行きたい方向に進めばいい。俺には奈美を止めることは出来ない。
 ただ、その道で後悔しないか、真剣に考えてから進め。
 逃げたりするのも自由、
 ・・・でもな?逃げたときは絶対に一生後悔することになる。
 ・・・・・・絶対に、後悔だけはすんな。」

翔平がとても大人に見えた。

すっごく真剣で、すっごくあたしのことを考えてくれている翔平。

きっと、あたしの背中を押そうとしてくれているんだ。

あたし、無駄にしないよ?

翔平のその気持ち。考えてくれたこと。

全部、全部。しっかり心に受け止めたから。

「翔平。・・・ありがとう。」

この“ありがとう”には、たくさんの気持ちが込められている。

・・・翔平、気付くかなぁ?

「おぅ。」

照れくさそうに頭をかく。

いつもの子供っぽい翔平に戻った感じ。

「さっ、帰ろっか!」

「そーだな!」

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