最初最後彼氏！

「花恵さんは最低なんかじゃないです。あたしと同じように雄が好きだった、それだけです。ただ、雄と一緒にいたいっていう気持ちが強くて周りが見えなくなっていたんですよね。」


泣いたままコクンとうなずく花恵さん。


「だから、一緒に強くなりましょう？あたし、花恵さんの道を探すお手伝いならいくらでもしますから・・・。ね？」

「本当にごめんなさい・・・。それから、ありがとう。」


そういって笑った花恵さんは誰よりも美しく、可愛かった。






「今日はわざわざ呼び出してすいませんでした。」

「こちらこそ今までごめんなさい。・・・実はあたし、今日は本当にドキドキしてたの。何を言われるか、何かを請求されるか、心配で・・・(笑)」

「・・・それが本当の花恵さんなんですね。」

「・・・えぇ、この弱いあたしが本当のあたし。」

「よかったです!花恵さんの本音が聞けて!」

「フフッ(笑)・・・それじゃあ、このあと用があるから・・・またね。」

「はい。いつでも連絡待ってます!・・・また!」










彼女は弱い姿を隠すために仮面をかぶったお姫様。

本当の姿は・・・、弱さを知った心が強いお姫様。



きっと、もうその仮面は必要ありませんよ。


ありのままのあなたを愛してくれる人が見つかりますように・・・。