最初最後彼氏!

お試し恋愛

ふたりでご飯を食べ終わって、荷物は持ってきていたのであたしは帰った。

本当にあたしはどうしたらいいの・・・?

月曜日までまてない・・・。

そう思ったあたしは美奈に電話した。

『もしもーし。美奈でーす。奈美、どしたー?』

美奈はなんかテンションが高かった。

良いことでもあったのだろう。

『美奈ぁ~!あたしどうしたらいい!?』

いきなり言ったものだから美奈も慌てて

『どどどどうしたの!?落ち着いて?ね?』

この間のことをちゃんと話した。

『とうとう言ったかぁ!高杉のやつ!』

とうとう・・・?

『どういうこと・・・?』

『あたしは薄々気づいてたよ♪
 だって高杉、いつも奈美のこと見てたもん♪』

・・・えぇ!!そうなの!?

全く知らなかった・・・。

『付き合っちゃえば?』

『高杉とぉ?なんかなぁ・・・。』

『あたしはお似合いだと思うよ。ふたりのこと。』

お似合い?あたしと高杉が?

『でも、彼氏なんてさぁ・・・。』

あたしの言葉を美奈が遮った。

『彼氏いたらすっごく幸せなんだよ?
 そりゃあ、辛いことだってたくさんある。』

あたしはただ黙って美奈の話を聞いていた。

『でも、その辛いことがあった分、
 幸せがやってくるの。
 辛いことはふたりで乗り越えるの。
 その分、絆とか愛情が深まるんだよ』

美奈の言葉が胸に響いた。
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