最初最後彼氏!
ピンポーン・・・。

あれ?誰もいないのかなぁ・・・?

ピンポーン、ピンポーン。

「なんだよ・・・。・・・!?」

「いきなり来てゴメンね。」

「いや、平気。とりあえず上がれば?」

「・・・おじゃまします。」

2回目だ。高杉の家。

リビングに着いて高杉が言った。

「なんか忘れもんか?」

ちがう。告白のことだよ・・・。

「ううん。告白の返事。」

すると高杉は真剣な表情になってあたしを見た。

「あたし、今まで彼氏なんていなかったから分からないんだ。
 だから、2週間、お試し恋愛するのってダメ・・・?」

すると、高杉は笑顔になって、

「お試しでも何でもお前と付き合えるなんて最高。」

といって見たこともない優しい笑顔を見せた。

ドキッ・・・!

まただ・・・。

美奈に相談するの忘れてたし・・・。

そんなことを考えていると高杉が

「2週間で俺のこと好きにさせてみせるから。」

と言って右手を差し出してきた。

握手ってことだよね。

「「よろしく。」」

お互いに握手を交わし、

2週間のお試し恋愛が始まった。
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