最初最後彼氏!

秘密の場所

次の日、

あたしはいつも通りに起きた。

でもひとつ違うこと。それは、隣に雄がいるってこと。

お互い好きあってのお泊まりは初めてだったなぁ・・・。前来たときはあたし、雄のこと嫌いだったもん・・・。

そんなことを思ってベットから降りようとした。

う、動けない・・・。なぜ・・・?

ふと雄の方を見ると、雄は寝ている。

なのに、力強くあたしを抱きしめていた。

片手は、あたしの頭を包むようにしていて、もう片方は、あたしの腰にのびていて抱きしめられているから密着している。

いつの間に・・・!?

寝ぼけて抱きついてきたのかなぁ・・・。

そんなことを思っているうちに7時ちょい過ぎ。

少し急がないと学校に遅刻しちゃう・・・!

「雄・・・!雄!朝だよ!学校遅刻するよ?」

突然視界が暗くなった。

チュッ・・・

「おはよ・・・。奈美・・・。」

・・・え?今、キスされたよね?

なんで?早すぎてわかんなかったけど確実にキスされた。

「なに不思議だって顔してんの?おはよーのチューだし。」

「あぁ、おはようのチューね。はい、おはよ。・・・ってこら!雄!」

いつまでたってもベットから出ようとしないし、あたしを離さない雄。

「雄ー・・・。遅刻するぅ・・・。」

「奈美ぃ・・・。今日は学校休も?デート行こうぜ。」

子犬みたいな目線がやばい・・・!可愛すぎる・・・!

「学校、嫌なの?」

「嫌じゃない。だって奈美が後ろにいるし。」

「だったら行こうよ!」

すると雄はあたしにギュッと子供みたいに抱きついて来た・・・。可愛い・・・。

「だって四六時中、奈美のこと見ていたいのに、授業中見れないじゃん・・・。」

この理由がまた可愛い・・・。嬉しいなぁ・・・。

「雄、可愛い・・・。」

思わず口走ってしまった。

雄は顔をグイッと近づけて距離が5センチくらいのところで止まった。

「誰が可愛いって?奈美ちゃん?」

やっぱり、可愛いけど、雄はかっこいい・・・。

こんなにも顔が整ってるもん。

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