嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
「ヤバい〜、あんくんから電話ぁー。」


(び、びっくりしたっ!!)

まるで獲物(スマホ)を捕らえるように、
布団から飛び出した理恵子。

いつもの理恵子からは想像できない。
なんかタカみたいに素早かった。


というか着信音で起きれるなら、
最初から私が声かけた時点で起きろよ!!

…心からそう思った。



「もしもし?あんくん?
ごめんねー、寝てたぁ」


スマホ片手に嬉しそうに笑う理恵子。
さっき眠っていたのは嘘のよう。

微笑ましいと同時に羨ましい。



「…本当、ラブラブだな。」




「ぅ、ん………。おはよう、優花。」

理恵子とは違って眠そうに目を擦る小百合。

まぁこんなに寝といて、まだ眠いのにも問題があると思うが。

「小百合、おそよう。起きたんだな?」

「うん。パンダちゃんがうるさくて。」

「パンダちゃん?」

「あっ!理恵子のこと。」

「…ふーん」


ほー。昨日二人で何かあったのか?
二人とも夜遅くにゴソゴソしてたのは知っていたが…

まぁいいか。

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