嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
私はネックレスを握りしめ、マコトがくるのを待った。

時計の針がいつもの時間を少し過ぎた辺りで、
頬にヒヤッと寒気がした。


「ぎゃっ」

振り返れば最初に会ったときと同じ笑顔のマコトがいた。

「おまたせゆうか!」


マコトの手の中にあったのはペットボトル。
中はまだ冷たいのか、水滴がついていた。

マコトはその冷たいものを私の頬にあてたんだ。



「もぅ、びっくりしたでしょ!?
それなになの?」

「これはおれのお母さんが作ったココア!
ゆうかココア好きなんだろ?」

「ああ、うん」

「だからお母さんに作ってもらったんだ。
ほら、あげる!」


マコトは満面の笑みで私にココアを渡した。

「ありがとう!」



……………その後、私とマコトは日が沈むまで思いっきり遊んだ。

私は時間は過ぎるものということを実感した。





「………もう、こんな時間かぁ。
そろそろ帰らなきゃいけねーな」

「そうだね…………」


最後、疲れ果てた体をブランコに任せて、小さく揺れた。

「明日ここに来てもマコトはいないんだね」


「まぁ、引っ越すつっても車で2時間ぐらいのとこだし。また会えるよ。」

と言っても小学生にとっては遠いところにはなかなか行けないわけで、悲しいのは変わりなかった。



「マコト、あたしもプレゼント持ってきてるんだ。」

「やった!なに?」

「これ。」


私はペアネックレスの黒い方をマコトに手渡した。

「は?ネックレス?
かっこいいけど、おれネックレスつけないよ?」

「いいの、大きくなったらつけてよ。
これペアでね、それでよくあるデザインだから裏にペンでお母さんに印かいてもらった!」

「これのこと………?」

「うん。マコトの“えむ”とゆうかの“わい”なんだってさ」


「ふーん…………
ありがとな。大切にする!」



ニカッとマコトの笑顔。

私もつられて笑った。


「バイバイ、マコト。」

「うん。ゆうか、がんばれよ
…………いや、あんまがんばんな。
ゆうかはひとりじゃないから」



私は頷いた。

これが私と友人………マコトの出来事。


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