私の彼は、天然おバカ




 ふとケータイの時計を見ると、待ち合わせ時間



 10分



 オーバーです・・・・・。




 すると、遠くから


「ほのちゃーん!!」



 大きな声で私の名前を叫びながら走ってくる「彼氏」。




「ごっめんね・・・いや、ちゃんと起きたんだよ?さっき・・・」


 言い訳を語り始めるまーくん。
 さっき・・・。さっきですか・・・桃葉正宏さん・・・。


 あなた高校1年生ですよ?


「いや!!でもね。でもね?ほのちゃん。きいて・・・・?」


 きいてるよ?
 まーくん・・・・・?
 


 でも、よかった・・。
 遅刻しても、来てくれて。
 来てくれないかと思った・・・。

 そう思うと、
 涙が溢れてきた・・・。
 


「ほっほのちゃん!!!どーしたのっ!!」


 まーくんが驚く。


「ごめんね。まーくんが事故にあったんじゃないかって・・・。」


 毎回毎回遅刻してくるまーくん。

 毎度のコトだけど、心配しちゃうんだっ・・・



「ごめんねっ。ごめんって。泣かないでっ・・ねっ?」


 そう言って彼は自分の服の袖で私の涙をふいてくれる。

「ごめんねっ・・・?」


 彼は私の耳元でそうささやいて頬に優しくキスをしてくれた。














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