―earthquake― 被災地から伝えたいこと
――――――――――――
Sub:心配してくれた皆様へ
――――――――――――
さやかです。
携帯がやっと自分の手元に戻ってきたので報告します。
この度は、みんなに大変ご心配をかけてしまいました。
災害にあって、2週間がたちました。
今だから冷静になって考えてみると、いま、自分たちが生きていることが不思議なくらい、凄まじいものでした。
津波はすべてを飲み込みました。
町も車も、大事な思い出さえも・・・
何よりもまず心配したのは、自分の家族と連絡が取れなくなったことでした。
一晩中泣いてました。
家族と再会したときは抱きあって喜びました。
幸い、私のお義父さん、お義母さんもみんな無事でした。
それからの避難所生活はとてもキツイもので、いま食べるものがあっても明日の分がない、というのが現実でした。
町の誰もが食べ物探しに必死で、店のガラスを割って、物を持ってくるのが普通でした。
そのうち、石巻の町中からさえ食べ物が無くなり、お義父さんや私の旦那さんは、遠く離れた仙台まで歩きとヒッチハイクで食べ物を買ってきては、お腹の大きい私と、子どもに
『食べれるときに食べておけ』
と渡してくれました。