毎朝、バス停で。
亜由side
先輩もう帰ったのかな?
あたしは今、先輩を探している。
もう、卒業して会えなくなる前に
気持ちを伝えたいから…。



中庭の方に行くと
たくさんの、女の先輩達がいた。
そして、女の先輩達が集まってるのは
あたしが好きな陸斗先輩がいるから。
女の先輩達はみんな
顔を赤くして陸斗先輩を見ていた。
…みんなボタン欲しいんだろうな。
やっぱ、先輩ってモテるな~


って、そうじゃない!!

言わなきゃ。
好きって伝えなきゃ。


早く先輩と2人になんなきゃ。
こんな、
たくさん人がいる所で言えないし…




そんなことを考えてると
先輩と目が合ってしまった。
すぐに逸らしたけど遅かった。

「亜由?   なにやってんの?」

うわぁ~  見られた!
女の先輩達こっち見てるし…。
睨まれてる??
などと思いながらも

「あ~全然何でもないです。」

なんて言ってしまった。
何でもなくないよ!
あ~どうしよう…。
仕方がない。言っちゃえ!!

< 8 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop