Home My School~ホームランの約束~

階段で


次の日は普通に学校に行った



先生も私も別になんの変わりもない



昼休み、心美と移動教室のため階段を降りていた



そんな時、ハプニングは起きた



前から先生が歩いてきた挨拶をしようと思ったとき



「キャー」



背中から誰かに押され、私は階段で足を滑らした



見ている風景がぐるぐる回っている



私は目をつぶってこのまま死ぬんじゃないかって思った



でも……



誰かが体を支えてくれて……一緒に落ちていくのがわかった



バタッ



勢いよく床に叩きつけられた



しかも唇になんか生温かい感覚が



目を開けると驚く光景が……



広崎先生と抱き合う感じで落ちていて……



目の前には先生のドアップの顔が



しかも……唇と唇が重なっている



えっえぇぇー



離れようとしても体に力が入らない



「宙!!」



心美が来た



「広崎先生!」



偶然通りかかった先生が駆け寄ってきた



この声は……霧島先生?



助けてくれると思ったら沈黙が続いた



「……。」
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