Home My School~ホームランの約束~
「海!」



やっとの思いで海の左手を掴んだ



「はぁはぁはぁ……何よ」



「正直に言うから、全部」



海を説得し、病院の外に連れ出して、夜のベンチに座った



「階段から落ちたとき俺は気失ってたんだけど、その、落ちた拍子に偶然宙とキスしてたらしいんだ。……そのことで、俺、宙を傷つけちゃって」



「傷つけた?」



「俺はなぐさめる気で、どうも思ってないって言ったんだけど、宙にとってはファーストキスだったらしくて……で、そんなのがファーストキスなんて可愛そうって思って。」



「だからって」



「ごめん。本当にごめん」



「……でもそんなのおかしいよ、だっていくら可愛そうだからって、私の妹だよ?しかも生徒でしょ?……私、行くね」






__海。




俺はとっさに……



「はや……て?」



後ろから海を抱きしめていた



「俺がどうかしてたんだ……海?」



……と、海は俺の腕を振りはらった



「ごめん、疾風。……ちょっと1人にさせて。」




訳がわからなかった



頭の中がもう、なんて言うか、ごっちゃごちゃで



自分がなぜここに居るのかさえ分からなくなりそうだった






あぁーーっー/////










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