赤い狼 壱







…っ!





いつもより低い棗の声にビクッと体が反応する。








…こんなの…





棗じゃ無い…。






「棗…どうしたの?」




棗の様子を伺うように棗の顔を覗く。







「少し…黙って?」




棗の目が真剣だったので、棗に言われた通り、黙ると…





棗の顔が近付いてきた。







っ!?





え、何、棗にキスされる!?








何、何で!?








そう思っている内にも棗の顔は近付く。






もぅ駄目!キスされる!





咄嗟に唇と目をギュッと固く閉じた。

















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