桜の木の下で

saido刹那

桜を眺めていると懐かしい気配がした。
この気配・・・仙樹?

わしは嫌な予感がして瑠璃のもとへかけつけた。

かけつけると仙樹が瑠璃に向かって狐火を発していた。

わしはとっさに狐火を払った。

「せ、せつな」

「瑠璃無事か?」

「う、うん。」

「刹那様!!!やはり眠りから目覚められたのですね!!」

嬉しそうに仙樹は刹那に抱きついてきた。

ああ・・・うっとおしい・・・

少し会話しただけで不愉快になる。昔とかわっておらぬな…

話していると大長老がわしを呼んでいるらしい。

いきたくないがいさしかたがあるまい。

わしは大長老に逢いに行くことに決めた。


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