涙色の感情
そんな花蓮の頭を撫でて私は中庭に向かった。
中庭のベンチに座りながら考えた。今までのことを。
ここで初めて花蓮と龍輝と話したこと。
龍輝に恋をして花蓮を裏切ってしまったこと。
そして、2人を傷つけてしまったこと。
花蓮のように綺麗になりたいと思ったことで梅を不安にさせてしまったこと。
自分がどれだけ汚れているか気付いたこと。
そして、花蓮が私の親友になって微笑めたこと。
さまざまな思い出が私の頭の中に浮かんでは消えた。