明日
「ざけんな、俺は男だよ」
イライラしながら、口調を強くして言った。
金髪は、すげぇー驚いた顔したあとすげぇー赤面してた。
「は?お前、男なわけ?」
「何だよ、わりぃのかよ。」
これ、たしかに思ってたのとは違うけど一種の喧嘩売りだよな。
「やっべ、俺男に告るとかありえねぇー!」
自分だけじゃねぇから安心しろよ。
俺も男に告られるとかありえねぇから。
まさかのそいつが…。
「い、痛ててててててててててて!和希何だよ!」
はっとしてとっさに、慎也の耳から手を離した。