たった一言が言えなくて。

優汰の家にないなら、あたしの部屋にあるのかな…。



そんなことを思いながら、部屋をひっくり返してネックレスを探していた時だった。




「桃香~??ちょっと話したい事あるんだけど、今いい?」



「何??部屋の中ぐっちゃんだけど、別にいいよ」



……“話したい事”


こんな風に言われるのは初めてだったけど、そんなに深く考えていなかった。




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