あたしの愛、幾らで買いますか?
あたしは、貴方を一人なんかにしない。

この体温を忘れたりなんかしない。


あたしが貴方を笑わせてあげる。

貴方が傍に居てさえくれれば、

あたしは頑張れると思うよ。

大っ嫌いな学校だって、

へっちゃらだよ。


「あゆ…
 それ、本当?」


耳元で響く朔羅の声。

少しだけ震えている声。

勝手に溢れ出す、あたしの涙。


「うん。
 本当だよ」


朔羅の腕にまた力が加わる。

少しだけ痛い。

だけれど、

それは、

お互いが生きている証拠。

あたしには嬉しい

『痛み』

だった。


そして、

あたしと朔羅は触れるだけの

キスをした。

まるで、

初めてのキスをするかのように

戸惑いながらの少しだけ

ぎこちないキスだった。


それは、生きてきた17年間で

一番温かいキスでした。


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