恋の家庭教師
そして…結局うとうとしただけで眠れなかった私は、朝ご飯の準備を始めた。
1人で静かにキッチンに入る。
冷蔵庫をあけると、飲み物とかアイスしかなく、調理できるものは少なかった。
「…これじゃ、目玉焼きとトーストしか無理かもなぁ…」
まぁいっか。
家庭料理好きって言ってたし、いかにも朝の食卓って感じだしね。
さっそく作り始めると、拓さんが「おはよー」と言いながらやってきた。
「あ、おはようございます!」
「…いい匂いだね~」
目を擦りながら、ぼーっと呟く拓さんは、寝起きの蓮くんそっくりだった。