恋の家庭教師


蓮くんのもとへ行くと、拓さんがなぜか蓮くんの近くで座りながら寝てた。

兄弟して寝起き悪いのか…

2人とも無防備な寝顔が超可愛いっ。


「…蓮くーん? 拓さーん?」

蓮くんはピクリとも動かない。

起こしちゃうのがもったいなくて…呼ぶのにしては小さい声だったかな。



「ん……あ。花音? おはよ…」


「…わっ!」

拓さんが目をあけたと思ったら、ぼーっとしながらしゃがみこんでる状態の私をぎゅっと抱き締めてきた。


「ちょ、ちょ…っと…あのっ」


「かのん…動かないでー」


「か、花音じゃないので、動きますっ」


私が少し大きめの声で訴えると、ぱちっと蓮くんの目があいた。


あー助けてっ

蓮くんっ!


って言っても…
寝起きの蓮くんじゃ無理かなぁ?!!






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