先生という名の愛しき人へ

「あの、先生。

実は、


私、先生のこと」

「言うな」

「えっ!?」

「これ以上、言うな」

「......」



言うな?


これ以上?


先生、私が言いたいこと、


全部知ってたの?



「いいか、伊藤。

俺は教師で、お前は生徒だ。


でも、お前が卒業すれば、
お前は俺の、
教え子ってことになる」

「はい」

「今はやめておけ。
もう少し、待つんだ。


必ず、待ってるから。
ゆっくり、成長していけよ。
見守ってるから。


お前は、いい子だから、
分かるな?」

「...はい」








< 49 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop