奪愛-DATSUAI-
『なんだそりゃ!てっきり何かあったのかと思って風呂から飛び出て来たのによ~』
「えっ!えっ!ごめん、風呂入ってた?!」
『うん、俺今すぽぽんやで?』
繁正が笑いながらそう言った。
「か、風邪ひかないでね!」
『うん、俺強いからだいじょぶ!』
繁正との会話が温かく感じた。
「しげちゃんって面白くていい人だよね」
『ん?そうか?『いい人』ではないと思うけどなー』
「そう・・・だね・・・」
声が少ししゃがれてしまった。