奪愛-DATSUAI-
亜紀が口を開いた。



あたしはその場にしゃがんで泣きじゃくっていた。


そっと背中に誰かの手が触れてびくっとした。


「君は優しい人だね・・・


今夜俺も彼女に謝りにいってくるよ。


謝ればいいって問題じゃないけど・・・・・・」


慧だった。


慧は背中をさすってくれた。


「千恵・・・」
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